GANZOのベルトの評判は?シリーズの違いとサイズの選び方

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着替えの最後に、ベルトを通す。バックルの根元が白く擦れて、革の表面には細かいひびが走っています。買ったのがいつだったか、もう思い出せません。

スーツも靴も、それなりに気を遣ってきました。ところがベルトだけは、いつも後回しになっている。そんな覚えはないでしょうか。

GANZO公式のオンラインストアには、ベルトが17品並んでいます。ただし中身を見ると、実質は5つのシリーズです。価格は22,000円から63,800円まで様々なラインナップです。

そして、ひとつ大きな注意点があります。

GANZOのベルトは、サイズの交換ができません。ここだけは注意して下さい。

目次

GANZOのベルトの評判は?先に答えを書きます

評判が良いのは、革とバックルの作りが値段どおりだからです。ただし、それは「手をかけて使う人にとって」という条件が付きます。

GANZOのベルトは、革の傷や色ムラをそのまま残して仕上げるシリーズがあります。防水や色止めの加工をしていないものもあります。均一で手のかからないベルトを探している方には、向きません。

逆に、使ううちに艶が出て、バックルの銀色が鈍く沈んでいく変化を楽しめる方には、長く付き合える一本になります。

先にお伝えしておくと、私はGANZOのコードバン財布を3年使っていますが、ベルトはまだ持っていません。ですのでここでは、公式に載っている仕様と、財布で3年つき合ってきた革そのものの性格から書いていきます。使っていないものを、使ったふりで書くことはしません。

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=4B1MHR+SKUL6+4C0E+5YJRM

最初の関門はサイズ。交換ができません

GANZOのベルトは、S・M・L・LLとサイズ別に分かれています。よくある「長いものを買って、自分で切って詰める」方式ではありません。

公式の商品ページには、こう書かれています。サイズの交換は一切承ることができない、と。職人が仕上げた状態のまま使ってほしいという考え方から、あえてサイズ別に作られているためです。

選び方を間違えると、そのまま使えないベルトが手元に残ります。ここだけは、価格やシリーズより先に片付けておきたいところです。

ウエストサイズは4つ。数字の意味を先に押さえる

サイズウエストサイズインチ全長の目安
S81.0cm32インチ96〜97cm
M86.0cm34インチ101〜102cm
L91.0cm36インチ106〜107cm
LL96.0cm38インチ111〜112cm
幅はいずれも3.0cm。全長はシリーズによって1cmほど差があります

気をつけたいのは、この「ウエストサイズ」が何を指すかです。

公式の表記では、ベルトをまっすぐ伸ばした状態で測ります。5つある穴の真ん中から、バックルとピンの先端が重なるところまでの長さです。ベルト全体の長さではありません。

言い換えると、真ん中の穴で留めたときにちょうど良い胴回りが、この数字です。

穴は5つ。どこまで融通が利くか

穴が5つあるということは、真ん中を基準に、内側へ2つ、外側へ2つ動かせます。AVONの商品ページには、穴の間隔が2.5cmと書かれています。

この2.5cmという数字を持っておくと、判断が一気に楽になります。Mサイズなら、真ん中の86cmを中心に、およそ81cmから91cmまで対応できる計算です。

  • S:おおよそ76〜86cm(真ん中は81cm)
  • M:おおよそ81〜91cm(真ん中は86cm)
  • L:おおよそ86〜96cm(真ん中は91cm)
  • LL:おおよそ91〜101cm(真ん中は96cm)

ただし、端の穴で留め続けるのはおすすめしません。革が一箇所だけ折れ癖を覚えますし、見た目にも余りが不自然になります。真ん中か、その隣で収まるサイズを選ぶのが安全です。

いま履いているベルトから決める方法

いちばん確実なのは、いま実際に使っているベルトを測ることです。手順は3つだけです。

  1. いつも留めている穴を確認する
  2. その穴から、バックルのピンが当たる位置までをメジャーで測る
  3. 出た数字に近いサイズを選ぶ

ズボンの表示サイズから逆算する方法もありますが、こちらはずれます。ベルトは下着とシャツの上を通るため、実際の胴回りより数センチ大きくなるためです。手元のベルトを測るほうが早くて正確です。

なお、体型が変わりやすい時期であれば、迷ったときは大きいほうを選ぶほうが無難です。穴を内側で使うぶんには、見た目に大きな問題は出ません。

「1枚仕立て」と「フェザー」。まず仕立てで分かれます

GANZOのベルトは、2つの仕立てに分かれます。公式では、次のように使い分けが示されています。

仕立て想定される場面見え方
1枚仕立てカジュアル革の厚みがそのまま出る。無骨で存在感がある
フェザービジネス・ドレス縁が薄く漉かれ、すっきり見える

フェザーは、革の縁を薄く削いで仕上げる方法です。ベルトループを通したときにもたつかず、ジャケットの下でも線が崩れません。スーツで使うなら、こちらが基本になります。

一方の1枚仕立ては、革をそのままの厚みで使います。デニムやチノパンに合わせたときの重みが持ち味です。

ここを取り違えると、革の良し悪し以前に、使う場面で浮きます。スーツならフェザー、休日なら1枚仕立て。この分け方をまず頭に入れておいてください。

5シリーズを価格順に比べる

シリーズ価格(税込)仕立てサイズ展開向く場面
AVON22,000円1枚仕立てS/M/L/LL休日・カジュアル
GUD27,500円フェザーS/M/L/LLきれいめカジュアル
BRIDLE30,800円フェザーS/M/L/LLビジネス
CORDOVAN49,500円フェザーS/M/Lビジネス・勝負どころ
SHELL CORDOVAN 263,800円S指名買い
価格は公式オンラインストアの表示。最新の在庫と価格は公式でご確認ください

このほかにTAPIROのダブルリングベルト(40,700円)がありますが、記事作成時点では在庫切れでした。

AVON|22,000円。価格のわりに中身が濃い一本

価格は最も手が届きやすい位置にあります。ところが素材の説明を読むと、印象が変わります。

使われているのは、イギリスの老舗タンナーThomas Ware & Sons社の厚口ブライドルレザーです。1840年創業で、革の厚さは3.6mm以上あります。牛の背中にあたる、最も繊維が詰まった部位が選ばれています。鞣しには4〜6か月かかります。

バックルは、砂型で鋳造した真鍮に925シルバーのメッキを施したものです。使い込むとくすみが出て、いぶし銀のような色に落ち着いていきます。

幅は30mm。主張しすぎない太さなので、デニムにもチノパンにも合わせやすいところです。GANZOのベルトを初めて選ぶなら、ここから入るのが素直だと思います。

GUD|27,500円。個体差をそのまま受け入れる革

イタリア・トスカーナの老舗タンナー、コンチェリア・グイディ&ロゼリーニ社のカーフを使っています。タンニン鞣しで、染料だけで仕上げているため、透明感と深みが出るのが特徴です。

ただし、ここは正直に書いておきます。公式の説明には、原皮にもともとあった傷やシワをそのまま残していると書かれています。染めの段階で出た色ムラも直しません。革の表面は均一ではなく、傷が目立つものがほとんどだと明記されています。

これを個性と受け取れるかどうかが、分かれ目です。届いた一本が写真と違うと感じるのが嫌な方は、避けたほうが後悔しません。

BRIDLE|30,800円。ビジネスの定番

イギリスのJ&E セジュイック社のブライドルレザーを使ったシリーズです。GANZOの財布でも中心にあたる革で、ビジネスで選ぶならまずここが候補になります。

ブライドルレザーは、革の内側から蝋がじんわり浮いてきます。使い始めはマットで、白い粉のように見えることがあります。これはカビではなく、ブルームと呼ばれる蝋です。

使ううちに、摩擦と手の脂で蝋が沈み、独特の艶に変わります。私の財布もこの革ですが、3年で表情がまるで別物になりました。ベルトはズボンとの摩擦が常にあるぶん、財布より早く艶が出るはずです。

CORDOVAN|49,500円。価格が跳ねる理由

BRIDLEから一気に18,700円上がります。理由は素材です。コードバンは馬の臀部にある、ごく限られた層だけを使います。1頭から取れる量が少なく、仕上げにも時間がかかります。

光の当たり方で表情が変わる、独特の艶があります。ただし水に弱いという性格も持っています。財布であれば鞄の中に守られますが、ベルトは腰にあります。雨の日は、コートの裾が守ってくれるかどうかを一度考えてみてください。

なお、このシリーズはLLがありません。S・M・Lの3サイズです。

SHELL CORDOVAN 2|63,800円。Sサイズのみ

最上位にあたる一本です。ただし、記事作成時点でSサイズしか用意がありません。ウエストの真ん中が81cmですから、対応できる方は限られます。

該当する方にとっては、これ以上のものを探すほうが難しいでしょう。該当しない方は、CORDOVANかBRIDLEで考えるのが現実的です。

買う前に知っておきたい弱点を3つ

良いところだけ並べても、選ぶ役には立ちません。公式に書かれている注意点を、3つに整理しました。

1. サイズ交換ができない

くり返しになりますが、ここが最大の注意点です。ネット通販に慣れていると、届いてから交換すればいいと考えがちですが、それができません。注文前に、手元のベルトを一度測ってください。

2. 傷・色ムラ・トラは仕様として入っている

公式には、革の表面に細かい傷、色ムラ、擦れ、トラ(動物本来のシワ)が出る場合があると書かれています。これは不良ではなく、天然素材の特性という扱いです。

特にGUDは、傷が目立つものがほとんどだと明記されています。均一な表面を期待して買うと、ここでつまずきます。

3. バックルの変色と、色移り

バックルには銀が使われているため、表面が黒く変わることがあります。これも製品の特性です。気になるときは磨き布で拭くよう案内されています。

もうひとつ、GUDとAVONには防水や色止めの加工がされていません。自然な風合いを残すためですが、そのぶん衣服へ色が移ることがあります。淡い色のシャツやパンツと合わせるときは、頭の隅に置いておいてください。

向く人・向かない人

向く人向かない人
革が変わっていく過程を楽しみたい買ったときの状態を保ちたい
手元のベルトを測る手間をかけられる届いてから交換したい
1本を長く使いたい短い周期で買い替えたい
傷やムラを個性と受け取れる均一な表面を求めている

金額だけを見れば、ベルトに2万円から6万円は高い部類です。ただ、10年単位で使う前提なら、見え方は変わってきます。

財布とベルトの革は、揃えるべきか

よく聞かれる点ですが、揃える必要はありません。ベルトと財布が同時に人の目に入る場面は、ほとんどないためです。

それよりも意識したいのは、ベルトと靴の色です。ここが揃っていないほうが、はるかに目立ちます。黒い靴なら黒いベルト、茶の靴なら茶のベルト。この一点だけ守れば、足元と腰は整います。

もし革の種類まで揃えたいのであれば、手入れの手順が同じになるという利点はあります。ブライドルで揃えれば、ブルームの扱いも艶の育ち方も同じです。

管理が楽になるという意味では、悪くない考え方です。

よくある質問

穴を追加してもらえますか

公式にはサイズ交換ができないとだけ書かれており、穴の追加については案内がありません。必要であれば、購入前に直接問い合わせるのが確実です。自分で開けると、革が裂ける原因になります。

幅は何センチですか

いずれも3.0cm(30mm)です。スーツにもデニムにも収まる、扱いやすい太さです。

手入れは何をすればいいですか

基本は乾いた布で拭くことです。ブライドルは白い蝋が浮いたら、布で伸ばすように拭くと艶に変わります。バックルの黒ずみは磨き布で落とせます。革用のクリームは、月に一度も塗れば十分です。

ベルトは何本持っていればいいですか

黒と茶で2本あれば、靴に合わせて回せます。まず1本目を選ぶなら、使う頻度が高いほうの色から入るのが順当です。

まとめ

GANZOのベルトを選ぶときは、次の順番で決めると迷いません。

  1. いま使っているベルトを測って、サイズを確定する(交換ができないため最優先)
  2. 使う場面で仕立てを選ぶ。スーツならフェザー、休日なら1枚仕立て
  3. 予算とシリーズを合わせる。ビジネスならBRIDLE、休日ならAVONが軸
  4. 傷やムラを受け入れられるかを、最後に自分へ確認する

革の傷を欠点と見るか、その一本だけの印と見るか。GANZOのベルトは、その分かれ目にはっきり立っている道具です。

朝、着替えの最後にベルトを通す。その数秒が少し楽しみになるなら、値段のわりに安い買い物だったと、何年か後に思うかもしれません。

価格と在庫は変わります。最新の情報は公式でご確認ください。

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